2012年4月13日金曜日

注意の輪

演劇のほんの一部の世界で、

注意の輪

 という用語を使います。

これは、自分の把握している範囲のことをいいます。
主にロシア系の用語だと思われます。
ロシア武術、システマをしていても、この言葉に該当するアドバイスを頂きます。

今日は、温かくて曇り、という外で過ごしやすい天気でしたので、午後のクラスのかたと、公園でヨガをしました。

この季節はお花見の方、放課後で遊びにくる少年、おさんぽ・・・・と、いろんな方が公園にいらっしゃいます。


周りの目が気になって、ヨガ出来るかな・・・

参加されたメンバーさん、そう思われたようでしたが、これこそ実践の場!

自分の中に集中するだけでなく、同時に周りにも意識を広げる

それも、集中なのです。
そして、その状態を、注意の輪を広く持つ、と言います。

育児をしながら、家事をする、

演技をしながら、周りの動きが見えてる、

パンチを喰らわせながら、それ以外の人の動きも察する

パソコンしながら、テレビのニュースに驚く

などなど。

普段からやっていることですが、ヨガなので、更に

しっかりと、自分の感覚も味わってる、という状態をベースとしてキープします。

本来のインド式ヨガだと、あってはならない行為です。流派によっては、もっと集中しなさい、てことになるやも知れません。
が、
私は役に立つほうを選びます(笑)。

自分に入りすぎて、少年野球のボールに当たるのはごめんです。

このような状態は、同様の演劇用語では、
過集中
といい、演劇中も、本当に役に立ちません。

さて。90分のヨガが終わると、参加者の方は、気持ちよくヨガが終わっていたとのことです。
そう、集中が広く行き届いた結果、小鳥のさえずり、水の流れる音、子供の声、風。

全てを楽しみながらヨガが出来たんです。感覚を、どんどん楽しまれたのです。

外でもヨガが出来るって、自信になりました!とおっしゃって下さって、とても嬉しかったです。

カッコ付けヨガなんかではなくて、純粋に空や、風や、土や水という、自然の四大元素を味わって下さいました。それこそ、ヨガで、そして、持つべ集中かと、私は思います。

注意の輪を広く持つことこそ、集中。まるで逆の意味のようで、とても肝心なことかと思います。

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